2019年 11月 22日
ノルウェーの絵本について「私の糸」
今回はノルウェーの絵本について書きたいと思いますー。
私は自主制作されたものからそうでないものまで、
短編アニメーションが好きです。
イラストレーター顔負けのイラストに
ストーリーと動きを見事につけ、
制作秘話を聞けば労力をおしまず時間をかけている。
頑固なこだわりのある職人的な感じがかっこよくて
「才能の塊だ」と、私はアニメーターさんを尊敬しています。
その尊敬するなかのひとり、
短編アニメーションでアカデミー賞を受賞している、
ノルウェー出身の映画監督兼アニメーター、
トーリル・コーヴェさんが絵本が出版されました。
彼女の描く絵は、特に線が美しく、
日本人の感覚にはない独特の色使い。
カット割りや構図が大胆でどんどん惹きこまれていきます。
今回の絵本「私の糸」は、
第17回広島国際アニメーションフェスティバル優秀賞受賞作を
絵本化したもので、約9分のセリフなしの作品です。
この作品はひとりの少女が1つの糸を辿っていくお話。
母になり、子どもが成長し、やがて巣立っていく…。
愛と自立、人生をあたたかくシンプルに伝えています。
アニメーションの方を先に見ていた私は、
視点がどんどん変わるトーリルさんのアニメーションの雰囲気を
どう絵本で伝えるのかとワクワクしていました。

実際絵本を手にしたら表紙の美しさにうっとり。
大胆な構図はそのままに、
次々シーンが変わるアニメーションとは違い、
絵を見ながら、自分のペースで好きなだけ
じっくり世界観のなかに浸ることができ、
違った形で二度楽しむことができました。
アニメーションではセリフなしでしたが、
絵本には詩的な文章も添えられていてそちらも素敵でした。
★アニメーションがこちらで見れますのでお時間ありましたらぜひ。
https://www.nfb.ca/film/threads/
★絵本の方はこちら
http://www.nishimurashoten.co.jp/book/archives/14092
トーリル・コーヴェさんの絵本作品はほかにもあって、
2017年に日本で出版された、
「うちってやっぱりなんかへん?」
トーリル・コーヴェ 作 青木順子 訳 (偕成社)
こちらもアニメーションを絵本化したもの。
建築家の夫婦の間に生まれた主人公は、おしゃれな家にお洋服と、
「ふつう」の家庭ではなく「変わっている」ことに悩んでいる。
「他人とは違う両親と自分」を受け入れ「自己肯定感」を高める主人公の姿を
重くても軽やかに伝えている作品です。おしゃれなアイテムが出てくるので、
北欧通は「お〜」と思ってしまうページも♪
★アニメーションが少し見れます
https://vimeo.com/95169157
★絵本
https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784033483504
さて、話変わって、昔(8年前?)になりますが、
北欧の絵本事情についてあまり知らなかったころ、
「北欧ってやっぱりスゴイな〜!」と衝撃を受けた本があるんです。
タイトルは、「パパと怒り鬼ー話してごらん、だれかにー」というノルウェーの絵本で、
DVの父を持つ主人公の男の子の心と、
助けを求めることは大事だということを描いています。
それをアニメーション化した作品「Angry man」はかなり素敵なので見ていただきたい。
取り上げにくいものを社会にいち早く打ち出し、
重いテーマなのにアート性が素晴らしく高く、
リアルに子どもを救う本になっている。
私は自主制作されたものからそうでないものまで、
短編アニメーションが好きです。
イラストレーター顔負けのイラストに
ストーリーと動きを見事につけ、
制作秘話を聞けば労力をおしまず時間をかけている。
頑固なこだわりのある職人的な感じがかっこよくて
「才能の塊だ」と、私はアニメーターさんを尊敬しています。
その尊敬するなかのひとり、
短編アニメーションでアカデミー賞を受賞している、
ノルウェー出身の映画監督兼アニメーター、
トーリル・コーヴェさんが絵本が出版されました。

日本人の感覚にはない独特の色使い。
カット割りや構図が大胆でどんどん惹きこまれていきます。
今回の絵本「私の糸」は、
第17回広島国際アニメーションフェスティバル優秀賞受賞作を
絵本化したもので、約9分のセリフなしの作品です。
この作品はひとりの少女が1つの糸を辿っていくお話。
母になり、子どもが成長し、やがて巣立っていく…。
愛と自立、人生をあたたかくシンプルに伝えています。
アニメーションの方を先に見ていた私は、
視点がどんどん変わるトーリルさんのアニメーションの雰囲気を
どう絵本で伝えるのかとワクワクしていました。

大胆な構図はそのままに、
次々シーンが変わるアニメーションとは違い、
絵を見ながら、自分のペースで好きなだけ
じっくり世界観のなかに浸ることができ、
違った形で二度楽しむことができました。

絵本には詩的な文章も添えられていてそちらも素敵でした。
★アニメーションがこちらで見れますのでお時間ありましたらぜひ。
https://www.nfb.ca/film/threads/
★絵本の方はこちら
http://www.nishimurashoten.co.jp/book/archives/14092
トーリル・コーヴェさんの絵本作品はほかにもあって、
2017年に日本で出版された、
「うちってやっぱりなんかへん?」
トーリル・コーヴェ 作 青木順子 訳 (偕成社)

建築家の夫婦の間に生まれた主人公は、おしゃれな家にお洋服と、
「ふつう」の家庭ではなく「変わっている」ことに悩んでいる。
「他人とは違う両親と自分」を受け入れ「自己肯定感」を高める主人公の姿を
重くても軽やかに伝えている作品です。おしゃれなアイテムが出てくるので、
北欧通は「お〜」と思ってしまうページも♪
★アニメーションが少し見れます
https://vimeo.com/95169157
★絵本
https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784033483504
さて、話変わって、昔(8年前?)になりますが、
北欧の絵本事情についてあまり知らなかったころ、
「北欧ってやっぱりスゴイな〜!」と衝撃を受けた本があるんです。

DVの父を持つ主人公の男の子の心と、
助けを求めることは大事だということを描いています。
それをアニメーション化した作品「Angry man」はかなり素敵なので見ていただきたい。
取り上げにくいものを社会にいち早く打ち出し、
重いテーマなのにアート性が素晴らしく高く、
リアルに子どもを救う本になっている。
「こんな絵本、アニメーションは日本にはない〜!」と、ブルブルと超スーパー衝撃を受けたんです。
ノルウェー文化省・教会省「児童文学賞」受賞作品です。
アニメーション版の「Angry man」(アニータ・キリさん作)は
何度見ても涙が出てきます…。(アニータ・キリさんの他の作品もすごいです!)
★アニメーション「Angry man」
https://vimeo.com/ondemand/angrymanwithengsubtitles
★絵本「パパと怒り鬼ー話してごらん、だれかにー」
https://www.ehonnavi.net/ehon/73124/パパと怒り鬼ー話してごらん、だれかにー/
「パパと怒り鬼」を知ったのはノルウェー大使館で行われたイベントで、
そこでこの絵本の紹介をマイクでしていたのが翻訳された青木順子さんで、
衝撃を受け興奮した私は青木さんのお話を聞き入っていたのを今でも思い出します。
実は、青木さんは、「パパと怒り鬼ー話してごらん、だれかにー」、
「わたしの糸」、「うちってやっぱりなんかへん?」全て翻訳されているんですよ
その青木さんのトークイベントが東京の神保町にある
ブックハウスカフェで行われます!
「私の糸」刊行記念なので、より内容について深めてくださったあとは、
「男女平等先進国」ノルウェーの民話や物語、絵本についてもお話くださるそうです♪
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ノルウェー文化省・教会省「児童文学賞」受賞作品です。
アニメーション版の「Angry man」(アニータ・キリさん作)は
何度見ても涙が出てきます…。(アニータ・キリさんの他の作品もすごいです!)
★アニメーション「Angry man」
https://vimeo.com/ondemand/angrymanwithengsubtitles
★絵本「パパと怒り鬼ー話してごらん、だれかにー」
https://www.ehonnavi.net/ehon/73124/パパと怒り鬼ー話してごらん、だれかにー/
「パパと怒り鬼」を知ったのはノルウェー大使館で行われたイベントで、
そこでこの絵本の紹介をマイクでしていたのが翻訳された青木順子さんで、
衝撃を受け興奮した私は青木さんのお話を聞き入っていたのを今でも思い出します。
実は、青木さんは、「パパと怒り鬼ー話してごらん、だれかにー」、
「わたしの糸」、「うちってやっぱりなんかへん?」全て翻訳されているんですよ

その青木さんのトークイベントが東京の神保町にある
ブックハウスカフェで行われます!
「私の糸」刊行記念なので、より内容について深めてくださったあとは、
「男女平等先進国」ノルウェーの民話や物語、絵本についてもお話くださるそうです♪


2019.11/28(木)18:30〜20:00※終了後サイン会あり
「私の糸」刊行記念
制作秘話とノルウェーの物語に見るたくましい女性たち」
予約方法:お店への電話(03-6261-6177)、メール(yoyaku@bookhousecafe.jp)
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青木さんはノルウェー語も教えておられます。
ノルウェー夢ネットhttps://www.norway-yumenet.com/
書いていたら思い出も出てきて、どんどん長文に…(><;
最後までお読みくださりありがとうございました!
「私の糸」刊行記念
制作秘話とノルウェーの物語に見るたくましい女性たち」
予約方法:お店への電話(03-6261-6177)、メール(yoyaku@bookhousecafe.jp)


青木さんはノルウェー語も教えておられます。
ノルウェー夢ネットhttps://www.norway-yumenet.com/
書いていたら思い出も出てきて、どんどん長文に…(><;
最後までお読みくださりありがとうございました!
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by hokuo-nashie
| 2019-11-22 11:26
| 日々のつぶやき
2019年 09月 12日
デンマーク映画「アダムズ・アップル」イラストレビュー
【イラストレビュー】
10月公開になるデンマーク映画
「アダムズ・アップル」を
ひと足お先に観させていただきました。
気になる方はぜひ♪
北欧の宝、マッツ・ミケルセンがただ今
来日中で、気持ちだけソワソワしておりますw
昔のものになりますが、
デンマークのビール醸造会社カールスバーグのマッツCMです。
デンマークの街並みやデンマーク家具にもうっとりです…♡
いろんなバージョンがあるんですがひとまずコチラ。
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by hokuo-nashie
| 2019-09-12 11:16
| 北欧映画
2019年 09月 12日
お仕事 ノベルティイラスト 北欧トラベル
北欧トラベルさまのオーロラハンティングのバス
モイモイ号が20周年とのことでノベルティーの
クリアファイルができあがりました。
素敵なオーロラを見ることができますように!
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by hokuo-nashie
| 2019-09-12 11:14
| お知らせ
2019年 09月 12日
お仕事 イラストレビュー掲載「Lifte」
前々回の日記の内容と一部重複しますが、改めて。
北欧ライフスタイルマガジンの「Lifte Vol.2」に
メッツァビレッジ、ムーミンバレーパークへ行った
イラストレビューを掲載していただけました。
ほかにも北欧のアーティストやブランド、レストランなど
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by hokuo-nashie
| 2019-09-12 11:13
| お知らせ
2019年 06月 02日
カイ・フランクのセミナーに

「フィンランドの巨匠カイ・フランクの魅力を語る」に行って来ました。
語り手は、フィンランドより来日されたタウノ・タルナさん。(カイ・フランクに師事、デザイナーとして活躍)
ひょんなご縁があり、同行。
タウノさん、みなさん、とても良い方で感謝。
タウノさんはプライベートも仲良くされてたそうでそのお話も。
秋には葉山でカイ・フランク展があるみたいですよ〜。タウノさんの私物のカイ作品も並ぶそうです。(関西はないのかしら)
会場は大阪芸大でした。
(大阪芸大の学生はこんなの聞けて幸せだな〜。※大阪芸大は私の母校ではありません)
空き時間は有名な建築家が建てた新校舎など案内していただき見学。映画館や劇場もあるなんてすごいなー。
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by hokuo-nashie
| 2019-06-02 15:20
| フィンランド